見て、聞いて、感じたことを産学連携実習に活かす 建築工学科で建築現場見学会を開催しました。

広島工業大学では、企業の協力のもと、学生が企業に赴き就業体験をする「産学連携実習」を実施しています。6月14日、産学連携実習を希望する建築工学科の3年生15名が、事前学習をかねて、山口県周南市にある建築現場の見学会に参加しました。
見学した建物は「学び・交流プラザ(仮名称)」。手がけるのは株式会社大林組です。授業で学んだことを実際に「見て」「聞いて」「触れる」ことができるチャンスとあって、建築工学科の尾野本先生は「疑問点があればぜひ聞いてみましょう。自分の知識が深まりますよ」と見学の心得を伝えました。

最初に、現場事務所で建物の大きさや工事全体のスケジュールをうかがいました。

最初に、現場事務所で建物の大きさや工事全体のスケジュールをうかがいました。

尾野本先生は大林組の出身。自身の経験から、現場で必要な知識やスキルを語ります。

尾野本先生は大林組の出身。自身の経験から、現場で必要な知識やスキルを語ります。

まず、現場事務所にて工事を総括する梅下所長や永田工事長に工事全体のお話をうかがいました。建物は二階建てで延床面積約8,900平方メートル、アリーナ、コンサートホール、図書館や武道場まで備えた地域の総合コミュニティー施設になる予定です。工事の詳細を示した総合仮設計画図をもとにした解説では、工事の段取りが良くなるように現場の判断で資材運搬用の新たな搬入口を設けたことや、現場近くには保育園があるため、朝夕の登園の時間帯には安全面に細心の注意を払って工事を進めていることなど、現場ならではの注意点を教えていただきました。

工期は1年9カ月、工事にはのべ2万7000人が携わっているそうです。

工期は1年9カ月、工事にはのべ2万7000人が携わっているそうです。

普段、なかなか見ることのできない総合仮設計画図を見ながら、熱心にメモを取る学生。

普段、なかなか見ることのできない総合仮設計画図を見ながら、熱心にメモを取る学生。

続いて、いよいよ現場の見学です。建物は、外観上は一体になっているように見えますが、ホールとなるB棟、図書館となるC棟などそれぞれが独立して建てられている「エクスパンション」という方式をとっています。「地震が起きても同時に崩れないよう、10~20センチ離して建て、仕上げの段階で通路をつないでいます」と梅下所長。また、鉄筋コンクリート造など、多くの構造が用いられており、特にアリーナ部分は、大空間をつくるため、建物の基礎部分を金属の鋼線を使って引っ張る「PC工法」を用いているそうです。

さあ、見学開始。3台のクレーンの大きさに圧倒されながら、説明を聞きました。

さあ、見学開始。3台のクレーンの大きさに圧倒されながら、説明を聞きました。

背後を示しながら説明する大林組の鈴木さん。入社3年目の若手社員の視点からお話しいただきました。

背後を示しながら説明する大林組の鈴木さん。入社3年目の若手社員の視点からお話しいただきました。

女子学生も積極的に質問します。

女子学生も積極的に質問します。

120トンのキャタピラ付きクローラークレーンと、55トンクレーンを前に説明を受けます。「建物の地下には貯水槽が埋められているため、外側にクレーンを設置しました」

120トンのキャタピラ付きクローラークレーンと、55トンクレーンを前に説明を受けます。「建物の地下には貯水槽が埋められているため、外側にクレーンを設置しました」

大林組の皆さんには、学生のさまざまな質問に丁寧にお答えいただきました。現場技術者を目指している星野友也君は「職人さんを束ねる上で大切なことは何ですか?」と質問し、「チームワークの大切さや、職場でのキーマンの見極めも必要です」とお返事をいただきました。

現場技術者を目指している田渕健也君は、建物にいろいろな構造が混じっているメリットについて質問。「地震に強い建物であることをアピールできる」とお答えいただきました。

現場技術者を目指している田渕健也君は、建物にいろいろな構造が混じっているメリットについて質問。「地震に強い建物であることをアピールできる」とお答えいただきました。

「設計を希望していますが、現場がいかに大事かを痛切に感じました。女性だからこそ、現場で貢献できることがあると感じています」と見山恵美さん。

「設計を希望していますが、現場がいかに大事かを痛切に感じました。女性だからこそ、現場で貢献できることがあると感じています」と見山恵美さん。

星野友也君は円滑に工事を進めるためには、図面通りではなく、現場で工法を変更するといった判断力が必要になると感じたそうです。「ゼネコンでの実習を希望していますが、職人さんとのコミュニケーションを大切にしながら、知識やスキルを身に付けていきたいです」

星野友也君は円滑に工事を進めるためには、図面通りではなく、現場で工法を変更するといった判断力が必要になると感じたそうです。「ゼネコンでの実習を希望していますが、職人さんとのコミュニケーションを大切にしながら、知識やスキルを身に付けていきたいです」

実際の建築現場で見たことや触れたことをもとに疑問をぶつけることで、学生一人ひとりが座学では学ぶことのできない知識を深めることができた今回の見学会。この経験を十分に活かし、夏の産学連携実習に臨んでください。
ご協力いただいた株式会社大林組の皆さん、ありがとうございました。

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