知能機械工学科「自動車性能」の授業で自動車の衝突・安全性について学びました。

自動車の安全性を高めるための取り組みは、自動車メーカーに限らず、さまざまな組織・機関で実施されています。NASVA(独立行政法人 自動車事故対策機構)では、衝突実験やブレーキ性能試験などの実験からデータを集め、中立公正な立場で総合的な評価を行っています。
6月18日、工学部知能機械工学科の「自動車性能」の講義において、NASVAからアシスタントマネージャーの亀井憲さんと福田勝茂さんをお招きし「自動車の衝突・安全性について学ぶ」授業を行いました。前半は内田和博先生の講義で、後半はNASVAからご提供いただいた映像を見ながら知識を深めました。

NASVAの取り組みを紹介する内田先生。

NASVAの取り組みを紹介する内田先生。

NASVAの亀井憲さん。「安全性能についてのさまざまな取り組みを知っていただけたら幸いです。NASVAでは、交通事故によって、障害者になられた方の支援にも力を注いでいます」

NASVAの亀井憲さん。「安全性能についてのさまざまな取り組みを知っていただけたら幸いです。NASVAでは、交通事故によって、障害者になられた方の支援にも力を注いでいます」

自動車事故による死亡者は、昭和45年の約17,000人をピークに年々減ってきています。それは、法の厳格化や医療技術の向上とともに、自動車の安全性能が上がってきているからです」と内田先生。自動車の安全性能は、事故を起こさないように防ぐための「アクティブセーフティ」の技術と、事故が起きた場合でも最小限の被害にとどめようという「パッシブセーフティ」の技術に分けられます。

  • アクティブセーフティ技術
    運転中に車線からはみ出さないようコンピューターで制御する「車線逸脱警報装置」や、運転中に居眠りをしていないか体の状態から感知する「居眠り運転防止装置」などの開発が進められています。「男性はクラクションの音に強く反応して目を覚ます一方、女性は赤ちゃんの泣き声に反応して目を覚ますそうです。こうしたことを取り入れた"居眠り運転防止装置"ができればいいですね」と内田先生から興味深い話も披露されました。
  • パッシブセーフティ技術
    「エアバッグ」などの乗員の保護技術や、歩行者と車が接触した場合、歩行者が車のボンネットに叩きつけられても、持ち上がることで衝撃を吸収する「ポップアップエンジンフード」などの歩行者の保護技術が紹介されました。

授業の後半の映像による学習では、本物の自動車を使った衝突実験の様子が紹介されました。車の側面に別の車が衝突する試験では、ダミー人形の頭部の衝撃がサイドエアバックによって受けとめられており、現在の自動車の安全性の高さを再確認することができました。また、最近では多くの実験データから車の安全性能を五つ星で評価する制度が始まっていることが紹介されました。

ブレーキ性能実験や衝突実験など、実際の自動車を使用した実験映像を視聴しました。

ブレーキ性能実験や衝突実験など、実際の自動車を使用した実験映像を視聴しました。

側面の衝突実験を行った自動車。衝撃の大きさが伝わってきます。

側面の衝突実験を行った自動車。衝撃の大きさが伝わってきます。

授業を聴講した学生に映像を見た感想を聞きました。
車のボディーはもっと強くした方がいいと思っていたのですが、歩行者と車がぶつかった際は、衝撃を吸収する必要性があることがわかりました」中本慎平君(工学部知能機械工学科・3年)
たくさんの衝突実験とそのデータを見せていただき、車の安全性能の向上についてさらに興味がわいてきました」竹谷駿佑君(工学部知能機械工学科・4年)

中本慎平君。「車の開発には多くの技術が関わっていることをあらためて実感しました。自動車部品メーカーへの就職を希望しています」

中本慎平君。「車の開発には多くの技術が関わっていることをあらためて実感しました。自動車部品メーカーへの就職を希望しています」

竹谷駿佑君。「自動車の安全性能の向上はもちろん大切ですが、映像から安全運転の大切さも感じました」

竹谷駿佑君。「自動車の安全性能の向上はもちろん大切ですが、映像から安全運転の大切さも感じました」

授業を担当した内田和博先生。「車の安全性能が向上していく背景には、多くの実験やテストが存在しています。そのことを学生には知ってもらいたいですね」

授業を担当した内田和博先生。「車の安全性能が向上していく背景には、多くの実験やテストが存在しています。そのことを学生には知ってもらいたいですね」

自動車の安全性能は日々進化しています。安全な自動車社会を実現するためのさまざまな取り組みを知り、将来、そのさらなる向上に関わるような学生が、本学から生まれることを期待しています。

知能機械工学科

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