クラブシリーズ(その11)茶道部「一期一会の精神でもてなす」

広島工業大学五日市キャンパス。現代的な講義棟「三宅の森 Nexus21」の手前にたたずむ趣のある純和風建築が目に飛び込んできます。ここは1979年に完成した茶室「雙鶴堂(そうかくどう)」。池には睡連の花が咲き、キャンパスの背後にある極楽寺山からの清水が流れています。
7月5日、この雙鶴堂で広島工業大学茶道部が、毎年恒例の定例茶会を開催しました。初夏の陽気の中、朝9時過ぎには一番客の方が訪れました。

受付も学生が担当。心を込めてお客さまを出迎えます。

受付も学生が担当。心を込めてお客さまを出迎えます。

「雙鶴堂」の文字が記されている扁額は、上田宗箇流先代の家元「宗源」氏の筆によるもの。

「雙鶴堂」の文字が記されている扁額は、上田宗箇流先代の家元「宗源」氏の筆によるもの。

この定例茶会は「五月茶会」「霜月茶会」「卒業茶会」とならび、茶道部の四大行事となっています。「定例茶会は恒例行事であり最も大事な一日でもあります。しっかり稽古をつみ、今日を迎えました」と第47代目部長の卯目健太君(工学部機械システム工学科・3年)「茶道部のモットーは"ヤルときはヤル"です。毎週水曜日が活動日で、茶道の奥深さに毎回驚きながら勉強しています
指導にあたるのは、上田宗箇流の高宮宗牧先生です。「茶道はすぐに身に付くものではないですが、4年生になると礼儀やもてなしができるようになってきます。学生たちの素直さと熱心さに感心しています

入学直後のサークル紹介で、茶道部がダンスを披露したことに衝撃を受けたのが入部のきっかけだと語る卯目君。「遊ぶ時は遊ぶ、真剣に取り組むときは取り組むという、けじめのある部の方針に惹かれました」

入学直後のサークル紹介で、茶道部がダンスを披露したことに衝撃を受けたのが入部のきっかけだと語る卯目君。「遊ぶ時は遊ぶ、真剣に取り組むときは取り組むという、けじめのある部の方針に惹かれました」

「茶道部で4年間を過ごした学生さんは、日々の積み重ねで礼節が身に付いていきます。それがうれしいですね」と高宮先生。

「茶道部で4年間を過ごした学生さんは、日々の積み重ねで礼節が身に付いていきます。それがうれしいですね」と高宮先生。

この日は一席目、二席目ともずっと満席でお待ちいただく状態が続きました。玄関先では、1年生の男子部員がお客さまの靴を全て覚え、お帰りの際は素早く差し出すという、気持ちの良い応対をしていました。

二席目。ゆったりと豊かな時間が過ぎていきます。

二席目。ゆったりと豊かな時間が過ぎていきます。

お茶をいただいた後には、茶器や茶杓に話題が集まります。

お茶をいただいた後には、茶器や茶杓に話題が集まります。

七夕が近いとあって「願い糸」と名付けられたお菓子がふるまわれました。

七夕が近いとあって「願い糸」と名付けられたお菓子がふるまわれました。

鶴が羽を広げた形に見えることから名づけられた雙鶴堂。睡連の花がお客さまを迎えます。

鶴が羽を広げた形に見えることから名づけられた雙鶴堂。睡連の花がお客さまを迎えます。

この日は、鶴学長をはじめ、茶道部顧問の福田由美子先生ほか多くの教職員もお茶を楽しみました。さらに、広島県三原市の総合技術高等学校の茶道部員9名も来られました。部長の大木桃歌さんは「茶室はもちろん、壮大なキャンパスも見学させていただき、とてもきれいで驚きました」と話してくれました。

茶木沙織さん(左 生命学部食品生命科学科・2年)「学科にはお茶について研究されている先生もいて、思わず授業に聞き入ってしまいます」。加藤絢子さん(右 情報学部知的情報システム学科・2年)「道具の説明をすることもあるので、伝えることの大切さを学んでいます」

茶木沙織さん(左 生命学部食品生命科学科・2年)「学科にはお茶について研究されている先生もいて、思わず授業に聞き入ってしまいます」。
加藤絢子さん(右 情報学部知的情報システム学科・2年)「道具の説明をすることもあるので、伝えることの大切さを学んでいます」

総合技術高等学校茶道部の皆さん。

総合技術高等学校茶道部の皆さん。

本日の三席目。河嵜美寿々さん(生命学部食品生命科学科・2年)によるお点前。

本日の三席目。河嵜美寿々さん(生命学部食品生命科学科・2年)によるお点前。

「七夕を迎えるにあたり、願い事を短冊にしたためました」と粋な演出。「素敵な茶会になりますように」と記されていました。

「七夕を迎えるにあたり、願い事を短冊にしたためました」と粋な演出。「素敵な茶会になりますように」と記されていました。

創部から47年目の茶道部は現在49名が在籍して稽古に励んでいます。「ヤルときはヤル」の心意気で、この日は103名のお客さまをもてなしました。

茶道部

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