
7月19日、広島市安佐南区の広島市立大学において「IEEE SMC Hiroshima Chapter若手研究会」が開催されました。この研究会は地域の若手研究者を対象にしたもので、研究成果やアイデアを発表し合い互いの情報交換に役立てることを目的に、2006年ごろから開催されています。今年度も、広島工業大学および広島工業大学大学院から、多くの学生が参加しました。
会場となった広島市立大学。
ポスターセッションにて、発表予定の図書館利用支援アプリについて説明する川口大貴君(大学院 工学系研究科 情報システム科学専攻 博士前期課程2年)
今年度は研究発表とともに、オリジナルのスマートフォンアプリやWebシステムで競う「ソフトウェアコンテスト」が開催され、2名の大学院生と本学の教員が発表を行いました。
川口君は図書館の貸出履歴から図書推薦を行う手法などについて発表を行いました。
外出時に時間が余った際、最適な寄り道先の情報を提供するシステムを開発した不動君。投票の結果、佳作賞に選ばれました。
松本先生は低コストで円滑な在庫管理ができるアプリの開発を提案しました。
また、別の会場では「インテリジェント・スマートフォン」というテーマで、3名の広工大生が発表を行いました。
プログラミング教育の重要性に対し、スマートフォンを用いたアプローチの方法について語る中奥君。
人の視線パターンを解析し、プログラミング能力との関連性について発表した内藤君。
病院などの空間におけるタグ携帯者と非携帯者の検知システムについて発表を行った赤松君。
発表を終えた内藤君に話を聞きました。
「今回が初めての学会発表でした。データの準備やプレゼン方法など、まだまだ至らない部分がたくさんあったと思います。研究に関して貴重なアドバイスをいただいたので、今後に活かしていきたいです」
「今後は実験をもっと行ってデータを集め、研究を深めていきたいです」と内藤君。
人前で発表するという経験は、限られた時間の中でわかりやすく相手に伝える力や、想定外の質問に臨機応変に答える力などを鍛えることができます。貴重な経験は今後の研究に必ず活かされるはずです。