ICTを活用した効果的な授業のきっかけづくり 「2014年度情報基礎教育セミナー」を開催しました。

本学では、生涯教育の一環として、情報教育および情報技術の動向をふまえ、教育・研究成果を地域社会へ還元することを目的とした「情報基礎教育セミナー」を毎年開催しています。今年度は「ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)」をキーワードに、情報科目の授業だけでなく、国語・理科・体育などあらゆる科目でICTを活用し、より効果的な授業を行うためのきっかけづくりとなる内容でセミナーを展開し、県内外の中学校・高等学校の先生方にご参加いただきました。

本学情報学部知的情報システム学科の竹野英敏先生の講演でセミナーはスタート。「ICTの活用で生徒の何を育むのか」と題し、ICT機器の活用状況や活用スタイル、学習形態などの現状をふまえて、ICTの効果的な活用や授業における課題について紹介しました。
ICTの活用により一人ひとりが考え方を発表する機会が増えると、さまざまな見方や考え方を共有しながら授業を進めることができます。その結果、思考力・判断力・表現力の向上が期待できます。

「ICTはあくまでも効果的な授業を行うための道具の一つ。どう使っていくかは先生次第です。子どもたちのどんな能力を伸ばしたいのかを理解しながら使ってください」と竹野先生。

「ICTはあくまでも効果的な授業を行うための道具の一つ。どう使っていくかは先生次第です。子どもたちのどんな能力を伸ばしたいのかを理解しながら使ってください」と竹野先生。

ICT機器は、電子黒板とタブレットPCをセットで活用すると有効に活用できます。「生徒が互いの考えを伝え合い、高め合うためは、発表しやすい雰囲気づくりが大切です」と竹野先生。

ICT機器は、電子黒板とタブレットPCをセットで活用すると有効に活用できます。「生徒が互いの考えを伝え合い、高め合うためは、発表しやすい雰囲気づくりが大切です」と竹野先生。

続いての講習「広島工業大学が取り組む未来の教室」では、本学が今春導入した仮想デスクトップ教育基盤システムについて紹介しました。

仮想デスクトップ教育基盤システムの導入により、CAD教室など学内のどこでも使用できるようになり、授業の課題や自学自習の利便性が向上しました。また、今後は自宅など学外からでも学内のネットワークにアクセスできるよう整備を進めています。

本学情報化推進室の職員が、仮想デスクトップ環境の概念や導入によるメリットなどを紹介しました。

本学情報化推進室の職員が、仮想デスクトップ環境の概念や導入によるメリットなどを紹介しました。

仮想デスクトップ教育基盤システムでは、androidタブレットやアップルのiPadでもWindows用アプリケーションソフトを使用することができます。

仮想デスクトップ教育基盤システムでは、androidタブレットやアップルのiPadでもWindows用アプリケーションソフトを使用することができます。

午後のプログラムはワークショップです。
最初のワークショップは、シャープシステムソリューション(株)による「実践!電子黒板およびタブレットを使ってみよう」。既存のドリル教材を使って、電子黒板とタブレットPCをセットで活用する授業を体験しました。

先生が電子黒板でメダカのオス、メスの特徴を説明し、生徒のタブレットに問題を送信します。

先生が電子黒板でメダカのオス、メスの特徴を説明し、生徒のタブレットに問題を送信します。

生徒はタブレットに直接答えを書き込んで電子黒板に送信します。

生徒はタブレットに直接答えを書き込んで電子黒板に送信します。

生徒から送信された答えを電子黒板に一覧表示することで、考え方を全員で共有しながら授業を進めることができます。

生徒から送信された答えを電子黒板に一覧表示することで、考え方を全員で共有しながら授業を進めることができます。

こちらは、面積を求める算数の問題。生徒全員の計算方法(考え方)やつまづいたポイントを把握できます。

こちらは、面積を求める算数の問題。生徒全員の計算方法(考え方)や躓いたポイントを把握できます。

計算方法(考え方)のタイプごとに並べ替えや色分けをして表示することもできます。

計算方法(考え方)のタイプごとに並べ替えや色分けをして表示することもできます。

続いては、普段からデジタル教科書を使った授業を行っている広島市立長束小学校の木村先生による「模擬授業を通して、電子黒板の効果的な使い方について考えよう」です。動画や拡大機能を駆使した、楽しく分かりやすい授業を参加した先生方に体験していただきました。ぐんぐん引き込まれる魅力的な授業内容に、参加者の皆さんはICTの可能性を感じているようでした。

小学5年生・社会科の模擬授業。静岡県焼津港でかつおの水揚げが多い理由について考えます。

小学5年生・社会科の模擬授業。静岡県焼津港でかつおの水揚げが多い理由について考えます。

かつおの水揚げが多い漁港ベスト5の位置を地図で確認。その特徴を全員で話し合った後、焼津港での水揚げが多い理由を考えます。

かつおの水揚げが多い漁港ベスト5の位置を地図で確認。その特徴を全員で話し合った後、焼津港での水揚げが多い理由を考えます。

焼津港でカツオの水揚げが多い理由を、教科書に記載してある内容を根拠に挙げて発表。考える力や話す力を伸ばします。

焼津港でカツオの水揚げが多い理由を、教科書に記載してある内容を根拠に挙げて発表。考える力や話す力を伸ばします。

安佐中学校で技術を教えていらっしゃる秋山先生に感想を伺いました。
私の学校が技術の授業改善推進指定校になっており、ICTを活用した授業改善を考えているため、より効果的な使い方を知りたいと思って参加しました。実際にICT機器を使いながら授業を体験することができ、とても参考になりました。子どもたちにとって何が効果的なのかをしっかり考えながら、取り入れていきたいと思います」(秋山裕香先生/広島市立安佐中学校)

「デジタル教科書の動画は、技術の授業でも活用したいですね」と秋山先生。

「デジタル教科書の動画は、技術の授業でも活用したいですね」と秋山先生。

ワークショップで素晴らしい模擬授業を披露してくださった長束小学校の木村先生に、普段の授業での子どもたちの様子を伺いました。
デジタル教科書を使った授業では、子どもたちが下を向かず、顏を上げているのがいいですね。また、積極的に前に出て、喜んで発表や説明をするようになりました。ICTを活用した授業が、話し合う力、説明する力、聞き取る力といった言語活動の能力アップに効果的だと実感しています」(木村慶哲先生/広島市立長束小学校)

「私たち教師にとってありがたいのがデジタル教科書の拡大機能。大事なポイントが子どもたちにしっかり伝わります」と木村先生。

「私たち教師にとってありがたいのがデジタル教科書の拡大機能。大事なポイントが子どもたちにしっかり伝わります」と木村先生。

最後に、本学の竹野先生に話を聞きました。
教育現場でのICT活用は、まだ手探りの状態です。そこで、大学でのICT活用の研究成果を高等学校・中学校の先生方に伝え地域に貢献することは、大学の大事な役割と考えています」(竹野英敏先生/情報学部知的情報システム学科)

「セミナーという形で、実際に体験していただくことも重要だと考えています」と竹野先生。

「セミナーという形で、実際に体験していただくことも重要だと考えています」と竹野先生。

広島工業大学では、今後も社会のニーズにマッチしたセミナーを企画し、研究成果を地域社会へ還元してまいります。

情報基礎教育セミナー

過去のお知らせブログ「学修環境が大きく向上!『仮想デスクトップ教育基盤システム』を整備しました。」

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