先端医療をチームで担う医療人を目指して「4大学連携臨床医工学実習」が行われました。

急速に進歩する医療の分野では、情報分野や工学分野との連携が欠かせないものとなっています。そこで、求められているのが複数の分野の学びを融合した「臨床情報医工学」という考え方です。医療系・情報系・工学系といった異なる分野の融合を実現するために、昨年度から広島大学、広島市立大学、広島国際大学そして広島工業大学の4つの大学が連携し、各大学共通の「臨床情報医工学プログラム」を実施しています。
プログラムの一環として9月8日より、前半3日間で医用工学系として心電図回路作成の為の電気電子工学実習が、後半の3日間で医療系として、広島工業大学26号館の各種医療設備を利用した医療機器実習を行う「臨床医工学実習」が開講され、各大学から集まった19名の学生が医療機器の操作方法や仕組みについて学びました。今回は、当日行われた実習内容の一部をご紹介します。

学生同士でペアを組み、ブドウ糖やキシリトールなどを摂取したときの血糖値の変動を測定しました。

学生同士でペアを組み、ブドウ糖やキシリトールなどを摂取したときの血糖値の変動を測定しました。

スパイロメータを使って、肺活量を測定。本物の機器を使用しながら、その正しい使い方を勉強します。

スパイロメータを使って、肺活量を測定。本物の機器を使用しながら、その正しい使い方を勉強します。

実習5日目となった9月12日は、「ガウン手技」「血糖値測定」「スパイロメータ操作」「シリンジポンプ操作」「内視鏡操作」などが行われました。この実習は、将来、医療機器の取り扱いもしくはその開発を行うことを想定し、それらの操作や管理方法を学ぶことを目的としています。「ガウン手技」の授業では、手術室で使われる手術着や手術用手袋などの着用の仕方を学びました。

鏡を使って手術帽子のずれが無いか確認。手は消毒液でしっかり消毒しています。

鏡を使って手術帽子のずれが無いか確認。手は消毒液でしっかり消毒しています。

装着完了。臨床工学技士も手術に立ち会う際は、手術着一式を身に付けます。

装着完了。臨床工学技士も手術に立ち会う際は、手術着一式を身に付けます。

人工心肺装置の操作も臨床工学技師の業務の一つです。先生の指導のもと、貯血槽の液面レベルキープに取り組みます。

人工心肺装置の操作も臨床工学技師の業務の一つです。先生の指導のもと、貯血槽の液面レベルキープに取り組みます。

こちらはトライボールと呼ばれる呼吸訓練器。吸気流量を目で見て確認することができます。

こちらはトライボールと呼ばれる呼吸訓練器。吸気流量を目で見て確認することができます。

医療機器の操作に不慣れな参加者には、広島工業大学生命学部生体医工学科の3年生が、機器の操作方法や使用上の注意事項についてレクチャーしました。また、実習も5日目ということで、大学の垣根を越えたチームワークや友情も生まれていました。

点滴に使用する輸液ポンプの精度管理をする様子。機器が正常に作動しているかどうかを検査するのも、臨床工学技士の大事な仕事のひとつです。

点滴に使用する輸液ポンプの精度管理をする様子。機器が正常に作動しているかどうかを検査するのも、臨床工学技士の大事な仕事のひとつです。

胃や十二指腸の内部を見る内視鏡の操作にも取り組みました。内視鏡の性能だけではなく、使用者の立場になって正しい操作方法を理解することも重要です。

胃や十二指腸の内部を見る内視鏡の操作にも取り組みました。内視鏡の性能だけではなく、使用者の立場になって正しい操作方法を理解することも重要です。

広島市立大学情報科学部医用情報科学科の深町さん(右)と山木さん(左)。「電気回路を組んで心電図を計測したことが楽しかったです」(深町さん)「他大学の学生とも友達になれて、楽しく授業を受けることができました」(山木さん)

広島市立大学情報科学部医用情報科学科の深町さん(右)と山木さん(左)。「電気回路を組んで心電図を計測したことが楽しかったです」(深町さん)「他大学の学生とも友達になれて、楽しく授業を受けることができました」(山木さん)

受講した竹岡慶展君と浜永千晴さん(ともに広島工業大学生命学部生体医工学科・2年)「このプログラムを受講すれば早めに病院実習にもいくことができると聞き、参加しました」(竹岡君)「初めて見たり触ったりする機器も多くて、新鮮で楽しいです」(浜永さん)

受講した竹岡慶展君と浜永千晴さん(ともに広島工業大学生命学部生体医工学科・2年)「このプログラムを受講すれば早めに病院実習にもいくことができると聞き、参加しました」(竹岡君)「初めて見たり触ったりする機器も多くて、新鮮で楽しいです」(浜永さん)

臨床情報医工学プログラムの中には、早期医療体験実習や広島大学で行われる医歯薬保健学の授業もあり、基礎知識の修得だけではなく、よりレベルの高い授業を早い段階から受講することも可能です。さらに、分野を超えた同年代の学生が交流することで、学びへの意欲向上や同じ医療分野を目指す学生同士の新しい絆が生まれることも期待されます。

臨床情報医工学に卓越した地域の先進医療をチームで担う人材育成

生体医工学科

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