
想像を膨らませる楽しさ、それを絵画で表現するおもしろさが、子どもたちのものづくりへの興味につながることを願って、広島工業大学女子学生キャリアデザインセンター(JCDセンター)では、平成26(2014)年度から広島県内の小学生を対象とした「夏休み絵画コンクール」を開催しています。3回目となる今年のテーマは「100年後の街」。豊かな想像力で描かれた夢いっぱいの作品が、県内23の小学校から558点も寄せられました。10月22日、たくさんの作品の中から入賞・入選した小学生の皆さんとご家族の皆さんを本学にお招きして表彰式を開催しました。
「大学生では思いつかないような、独創性のある楽しそうな街を提案してくれたのがうれしかったです」と河内副学長がお礼とお祝いの言葉を贈りました。
最優秀賞から順に表彰が行われました。副学長から賞状、メダル、トロフィーの授与がありました。
特別賞と入選の子どもたちには、学生が表彰状を手渡しました。
入賞・入選したみなさん、おめでとうございます!
表彰式には以下4つの賞の受賞者(計30名)を招待しました。
◎最優秀賞 低学年の部1名 高学年の部1名
◎優秀賞 低学年の部2名 高学年の部2名
◎特別賞 低学年の部6名 高学年の部6名
◎入選 低学年の部6名 高学年の部6名
最優秀賞を受賞した二人に作品について聞いてみました。
「海の中に空も描きました」と大倉さん。エイやタコも空を眺めながら楽しそうに泳いでいます。
「スポーツ観戦が好きなので、カープとサンフレッチェの試合を両方観られるといいなと思い、スポーツ施設が集まった街を描きました」と児玉さん。今にも大歓声が聞こえてきそう。
表彰式終了後、学内レストラン「リーフガーデン」にて祝賀会を開催しました。
ご家族揃って昼食を楽しみました。
「リーフガーデン」では入賞作品の展覧会も行われました。子どもたちの夢が詰まった作品が集うステキなギャラリーです。
昼食のあとは、ものづくりの楽しさと理科のおもしろさを伝える工作教室が行われました。作ったのは「カタツムリ分光器」。カタツムリの形をした分光器で、虹色の光を見ることができます。
工作教室を担当したのは、出張理科実験教室の活動を行っているJCDキャロットのメンバー。
型紙をハサミで切って、組み立てていきます。難しい箇所は学生が手伝います。
光の屈折の角度によって見える色が違うという原理を説明しました。
分光器の穴をのぞいてみると...きれいな虹色の光が見えるよ!
思い思いに飾りつけをして、かわいいカタツムリ分光器が完成しました。
今回の絵画コンクールの運営・企画は、1年生ばかりのメンバーで担当しました。「初めての経験でいろいろと分からないこともありましたが、みんなで協力してやりきることができました。自分の想像をはるかに超える作品にたくさん出会うことができて、とても楽しかったと同時に、想像力の大切さに気付かされました」とリーダーを務めた小野川莉乃さん(環境学部建築デザイン学科・1年)はコンクールを振り返りました。
「人前で話すことも貴重な経験になりました。経験を重ね、コミュニケーション力を磨いていきたいと思います」と小野川さん。
「子どもの作品の独創性にはいつも驚かされ、刺激を受けます」と工作教室を担当したJCDキャロットの好本史記さん(工学部知能機械工学科・2年)。
集まった作品一つひとつから、学生たちは大きな力をもらっています。絵画コンクール表彰式にご出席くださった皆さん、そして絵画コンクールにご応募いただいた皆さん、本当にありがとうございました。