
武道系クラブが練習成果を披露
空手が2020年の東京五輪の正式種目に採用されるなど、注目の集まる武道。海外でも、心・技・体を鍛える武道が人気を集めています。
広島工業大学では毎年、工大祭行事の一環として、武道系クラブによる演武祭を開催しています。37回目となる今年は7つのクラブが参加し、鶴記念体育館において日ごろの練習成果を披露しました。また、初めての方でも武道を気軽に体験できるコーナーもあり、参加者は部員の手ほどきを受けながら武道の楽しさを実感することができました。
開会式では、岩井副学長があいさつ。「今日は、皆さんの日頃の鍛錬の成果、そして気迫が見られるのを、とても楽しみにしています」
弓道は「無心」を大切にしています。雑念をなくし、無心であれば、矢は的に当たると言われています。
次期弓道部主将の古賀大地君(情報学部知的情報システム学科・2年)「弓道は、精神力や集中力を高めることのできる武道です。就職活動時、そして社会に出てからも、落ち着いて対応できる力を養うことができます」
柔道の基本は「受け身」。初心者はまずしっかりと受け身の取り方を学びます。
体験コーナーでは、参加した子どもたちが投げ技にチャレンジ! まさに「柔よく剛を制す」です。
合氣道は、力強さが求められるわけではないので、女性にも向いている武道です。
気合いのこもった演武を披露する空手道部。
これまでプロボクサーやアマチュアボクシングの指導者を輩出してきたボクシング部。先輩方の築いてきた伝統を守っていくために、向上心を持って練習に取り組んでいます。
剣道部の集団での基本稽古は迫力満点。きれいに面が決まった時の爽快感は、見る者にも伝わってきます。
少林寺拳法の演武の構成は、学生自らが組み立てており、大会では、その技術力や表現力を競います。
少林寺拳法部の皆さん。「少林寺拳法は活人拳といって、人を傷つけるのではなく活かす拳法です。男性も女性も、年を取ってからでも関わることができるところに魅力があります」
演武祭後の抽選会では、大学祭実行委員の皆さんに豪華賞品が当たりました。「間近で見る武道の迫力に圧倒されました」
実行委員長を務めた土居巧知君(工学部知能機械工学科・3年)「演武祭は、武道をより身近に感じていただくために毎年開催しています。この機会に、心と体の両面を鍛えることのできる武道に、関心を持ってもらえたらうれしいですね」
礼儀も身につく武道
武道では、「礼に始まり礼に終わる」という言葉が大切にされています。7つのどのクラブも、あいさつや態度などから、日々の練習を通じてこの「礼儀」を身につけていることがわかりました。これからも、礼儀を大切にする心を守りながら、鍛錬に励んでください。