現場を見て将来のビジョンを描く! 都市デザイン工学科で砂防堰堤工事の現場見学会を実施しました。

工学部都市デザイン工学科では、広島県建設工業協会および広島建設青年交流会にご協力いただき、毎年3年生を対象とした「工事現場見学会・意見交換会」を実施しています。今年は11月14日に「広島西部山系宮内6号砂防堰堤工事」を見学しました。砂防堰堤とは、大雨が降ったときなどに発生する土石流をくい止め、土砂災害から人命や財産を守るための構造物。平成11年度に発生した広島市を中心とする大規模な土砂災害を契機に、国土交通省が平成13年度から始めた広島西部山系直轄砂防事業の一つです。
当日は、学生のために、公共事業の現場で活躍する企業の若手社員の皆さまが多数参加してくださったほか、国土交通省中国地方整備局と広島県土木局の担当者様にもご参加いただき、さまざまな角度から話を聞くことができる有意義な一日となりました。

出発前、広島建設青年交流会の加島会長から注意事項と激励の言葉をいただきました。「生の声を聞ける機会です。遠慮しないで聞いてください!」。加島会長は広工大OBです。

出発前、広島建設青年交流会の加島会長から注意事項と激励の言葉をいただきました。「生の声を聞ける機会です。遠慮しないで聞いてください!」。加島会長は広工大OBです。

バスで現場に移動。バスの中では、工事発注者である国土交通省中国地方整備局の担当者様から、砂防事業の概要、実施状況などの説明がありました。

バスで現場に移動。バスの中では、工事発注者である国土交通省中国地方整備局の担当者様から、砂防事業の概要、実施状況などの説明がありました。

現場に到着後、まず工期や工法といった工事概要の説明を受けました。コンクリート打設後に型枠を取り外す必要のない残存型枠工法を採用していることや、工事に伴う濁水が渓流へ流出しないための濁水処理の技術が求められることなどを教えていただきました。

工事の特徴や採用されている技術について教えていただきました。現場を目の前に、説明を受ける学生の表情も引き締まります。

工事の特徴や採用されている技術について教えていただきました。現場を目の前に、説明を受ける学生の表情も引き締まります。

掘削が終わり、コンクリート打設のための型枠を設置する段階を見学しました。

掘削が終わり、コンクリート打設のための型枠を設置する段階を見学しました。

現場の全景が見える場所から、図面と照らし合わせながら見学。「ブルーシートの役割は?」など、さまざまな質問も飛び交いました。

現場の全景が見える場所から、図面と照らし合わせながら見学。「ブルーシートの役割は?」など、さまざまな質問も飛び交いました。

すぐ側に山肌が迫る現場に立つと、工事現場の安全管理の重要性をひしひしと感じます。安全を管理する立場となる将来像を思い浮かべました。

すぐ側に山肌が迫る現場に立つと、工事現場の安全管理の重要性をひしひしと感じます。安全を管理する立場となる将来像を思い浮かべました。

現場見学に続き、測量実習が行われました。大学でも測量実習を経験していますが、急斜面での測量には苦戦している様子。測量機を水平に設置するのも思うようにいきません。「さらに足場の悪い山間部での測量もありますよ」という声に、どんな状況下でも早く正確な測量ができる力を身に付けたいと、学生の意識も高まります。

現場で施工にあたられている大之木建設の方々と、広島建設青年交流会の若手メンバーに指導していただきました。現場で経験を積んだ先輩のテクニックは流石です。

現場で施工にあたられている大之木建設の方々と、広島建設青年交流会の若手メンバーに指導していただきました。現場で経験を積んだ先輩のテクニックは流石です。

建設現場で大切なのはコミュニケーション能力。スタッフ(測点の目標となる棒)の持ち方も、測量する人のことを考えなければいけません。チームワークの大切さを実感しました。

建設現場で大切なのはコミュニケーション能力。スタッフ(測点の目標となる棒)の持ち方も、測量する人のことを考えなければいけません。チームワークの大切さを実感しました。

参加した学生は
実際に現場を体験して、とてもいい勉強になりました。測量は2年生のときに経験したのですが、現場での測量は授業とは違うと痛感しました」(寺岡奈美さん/工学部都市デザイン工学科・3年)
将来は建設コンサルタントを希望しているので、設計者の目線で見学しました。図面を基に、どのように施工されていくのかがよく分かりました」(細川梨香さん/工学部都市デザイン工学科・3年)
工事現場の安全対策について、いろいろ質問をして、詳しく教えていただきました。将来就きたい仕事への理解を深めることができました」(高橋次郎君/工学部都市デザイン工学科・3年)
と、就職後の仕事がイメージできたようです。

寺岡さん(右)と細川さん(左)「学校ではわからないことがわかる貴重な機会です」

寺岡さん(右)と細川さん(左)「学校ではわからないことがわかる貴重な機会です」

「挨拶や返事の大切さも教えていただき、とてもいい経験になりました」と高橋君。

「挨拶や返事の大切さも教えていただき、とてもいい経験になりました」と高橋君。

現場見学を企画した工学部都市デザイン工学科の石井先生に話を伺いました。
入社5年目位の先輩がたくさん来てくれています。実際に現場を見ること、そして若い世代の先輩から話を聞くことで、就職後のキャリアをしっかりイメージして、これからの就職活動に生かしてほしいと思います

「誇りを持って働く先輩の姿を通して、魅力的なキャリアビジョンを描いてほしいですね」と石井先生。

「誇りを持って働く先輩の姿を通して、魅力的なキャリアビジョンを描いてほしいですね」と石井先生。

現場代理人である大之木建設の河合さんは広工大OB。「現場を見て、感じて、社会資本をつくる仕事に誇りを感じてもらえると嬉しいですね」

現場代理人である大之木建設の河合さんは広工大OB。「現場を見て、感じて、社会資本をつくる仕事に誇りを感じてもらえると嬉しいですね」

この後、広島工業大学に戻り、学生・企業・行政の三者による意見交換会が行われました。学生は更にまちづくりの仕事への理解を深め、将来像を具体的にイメージすることができました。
ご協力いただきました広島県建設工業協会および広島建設青年交流会の皆さま、大之木建設の皆さま、そして国土交通省中国地方整備局と広島県土木局の皆さま、本当にありがとうございました。

都市デザイン工学科

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