子どもたちに防災の知識と意識を HITチャレンジ採択団体「いついち学生防災士会」が小学生対象の防災教室を開催しました。

地域の防災力向上を目指して
9月24日、「いついち学生防災士会」による小学生を対象とした防災教室が開催されました。「いついち学生防災士会」とは、「いっこくもはやく つたえよう いま ちいきのためにできること」をスローガンに、防災士の資格を持った地球環境学科の学生が結成した団体で、災害に強い地域づくりを目指して活動を行っています。本年度の学生自主企画プログラム「HITチャレンジ(※)」制度に採択されており、大学としても、地域の防災力向上を目指す学生たちの挑戦を応援しています。子どもたちに災害から身を守る方法を伝える学生たちの挑戦、「いついち防災教室」の模様をお伝えします。
※「HITチャレンジ」制度とは、学生の「こんなことをやってみたい」「新しいことに挑戦してみたい」という思いを実現できるよう大学がサポートする制度。学生が自主的に企画を立案し、審査の結果、プログラムが採択されれば最高50万円の活動資金が支給されます。2016年度は8件のプログラムが採択され、各団体が活動しています。

五日市周辺にお住いの小学1年生から5年生の子どもたち28名と保護者の皆さまが参加してくださいました。

五日市周辺にお住いの小学1年生から5年生の子どもたち28名と保護者の皆さまが参加してくださいました。

「お兄さん、お姉さんといっしょに、防災について楽しく学んでいきましょう」とリーダーの宮本拓哉君(3年)

「お兄さん、お姉さんといっしょに、防災について楽しく学んでいきましょう」とリーダーの宮本拓哉君(3年)

大雨や雷から身を守る方法を考えよう
まず、急な大雨・雷・竜巻が発生したときの危険な場所や、それらの災害が発生する仕組みをわかりやすく解説した映像教材を視聴しました。その後、どうすれば自分たちの身を守ることができるのか、災害発生時の行動についてみんなで考えていきました。

大雨のときは川の近くが危険なこと、雷のときは高い木の近くが危険なことなどを学びました。雷が木に落ちて、近くの人形に電気が流れる実験映像にビックリ。

大雨のときは川の近くが危険なこと、雷のときは高い木の近くが危険なことなどを学びました。雷が木に落ちて、近くの人形に電気が流れる実験映像にビックリ。

2014年8月に発生した広島土砂災害にも触れ、「まさ土」という崩れやすい地質と、「大丈夫だろう」という気持ちが、被害拡大の要因になったことを伝えました。

2014年8月に発生した広島土砂災害にも触れ、「まさ土」という崩れやすい地質と、「大丈夫だろう」という気持ちが、被害拡大の要因になったことを伝えました。

「急に大雨が降ってきたら、どうやって身を守る?」学生がリードしながら、一人ひとり意見を出し合って、テーブルごとに話し合いました。

「急に大雨が降ってきたら、どうやって身を守る?」
学生がリードしながら、一人ひとり意見を出し合って、テーブルごとに話し合いました。

各テーブルで発表された意見を学生が集約。「頑丈な建物の2階以上に避難する」ということでまとまりました。

各テーブルで発表された意見を学生が集約。「頑丈な建物の2階以上に避難する」ということでまとまりました。

ゲームで防災意識を高めよう!
続いて、登場したのはボードゲーム。楽しみながら、災害発生時の避難方法や防災意識の大切さを学びました。ボードゲームは「どうしたら子どもたちが楽しく学ぶことができるだろう」とメンバーで話し合って考えた学生手作りのオリジナルゲーム
「山でキャンプをしていたら雨が降ってきた。どうする?」「外で遊んでいると遠くで雷が鳴り始めた。どうする?」といった災害発生時の行動に関するクイズに答えながらゴールを目指すゲームです。

学生が考えたボードゲームは子どもたちに大好評。夢中になって、楽しんでくれました。

学生が考えたボードゲームは子どもたちに大好評。夢中になって、楽しんでくれました。

クイズの答えを真剣に考える子どもたちの姿も印象的でした。しっかりと学びにつながったようです。

クイズの答えを真剣に考える子どもたちの姿も印象的でした。しっかりと学びにつながったようです。

液状化現象って何? 実験してみよう!
阪神・淡路大震災や東日本大震災で大きな話題になった液状化現象。なぜ地震のときに液状化現象が起こるのか、液状化現象が起こったらどうなるのか、実験で確かめました。

水槽を揺らして振動を起こすと、地面から水が噴き出して、地面が沈む様子がよくわかります。「水が出てきたよ!」「家が沈んだ!」「電柱が倒れたよ!」と子どもたちも大興奮。

水槽を揺らして振動を起こすと、地面から水が噴き出して、地面が沈む様子がよくわかります。「水が出てきたよ!」「家が沈んだ!」「電柱が倒れたよ!」と子どもたちも大興奮。

ペットボトルを使った液状化現象の実験も行いました。「ペットボトルの側面を指ではじいて振動を起こすと、砂の上のボールが沈みます。いっしょに作って、やってみよう!」

ペットボトルを使った液状化現象の実験も行いました。「ペットボトルの側面を指ではじいて振動を起こすと、砂の上のボールが沈みます。いっしょに作って、やってみよう!」

ペットボトルに砂と水を入れて、自分だけの実験用具を作っていきます。難しい作業は学生がしっかりサポート。ものづくりも楽しめるプログラムです。

ペットボトルに砂と水を入れて、自分だけの実験用具を作っていきます。難しい作業は学生がしっかりサポート。ものづくりも楽しめるプログラムです。

自分で作った実験用具で、液状化現象を再現してみる子どもたち。「液状化の仕組みがわかったかな? 砂と水を多く含んでいる地面で発生しやすいです」と学生が解説。

自分で作った実験用具で、液状化現象を再現してみる子どもたち。「液状化の仕組みがわかったかな? 砂と水を多く含んでいる地面で発生しやすいです」と学生が解説。

参加者の声が学生の力に
イベント終了後、子どもたちから「楽しかった」「また来たい」「雨が降ったら気を付けようと思った」「液状化現象が不思議だった」といった声が寄せられました。
小学3年生の宮本君は「大雨のときや雷のときにどうすれば安全か、楽しく知ることができてよかったです」、宮本君のお母様は「大学でこのようなイベントがあると、大学を身近に感じることができていいですね」と感想を聞かせてくださいました。

「大学生がリードしてくれて楽しく学習することができました」と宮本さん親子。

「大学生がリードしてくれて楽しく学習することができました」と宮本さん親子。

自然災害による被害を減らすために
リーダーの宮本君は、自分自身が豪雨災害にあった経験から、災害被害を減らしたいという思いを抱き、防災士の資格を取得しました。きっかけはメンバーそれぞれでも、災害被害を減らしたいという思いは同じ。「子どもたちはもちろん、家族みんなで防災意識を持っていただくことが私たちの願いです。子どもたちが楽しく学ぶことで、家族の間で防災の話題が生まれ、考えるきっかけになってくれるとうれしいですね」

「小学生が楽しみながら知識を身につけられるプログラムをメンバー全員で考えました。ゲームが盛り上がってよかったです」とリーダーの宮本君。

「小学生が楽しみながら知識を身につけられるプログラムをメンバー全員で考えました。ゲームが盛り上がってよかったです」とリーダーの宮本君。

「工大祭(11月5日・6日開催)での防災に関する展示や工作教室、冬季の防災イベントも予定しています。一緒に防災について考えていきましょう!」と、いついち学生防災士会のメンバー。

「工大祭(11月5日・6日開催)での防災に関する展示や工作教室、冬季の防災イベントも予定しています。一緒に防災について考えていきましょう!」と、いついち学生防災士会のメンバー。

総合的なスキルアップに役立つ経験
学生にとって、防災教室の企画・運営は、防災に関するスキルアップだけでなく、相手の立場で考える力、伝える力など、総合的な力の向上につながる貴重な経験になりました。
最後になりましたが、防災教室に参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

学生自主企画プログラム「HITチャレンジ」制度

地球環境学科

工大祭(11月5日・6日開催)

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