自分も相手も大切にするコミュニケーションを学ぼう!「アサーション・トレーニング」を実施しました。

「アサーション」という言葉を知っていますか。「アサーション」とは、自分も相手もどちらの意見も尊重するコミュニケーションのことです。我慢をして相手に同調したり、意見が対立して攻撃的になったりと、コミュニケーションにおける問題として誰もが一度は経験することではないでしょうか。
広島工業大学女子学生キャリアデザインセンター(JCDセンター)では、社会人として必要なコミュニケーションスキルを身に付けるために、就職活動前の女子学生を対象とした「アサーション・トレーニング」を実施しています。6月18日・19日の2日間、昨年に引き続き、株式会社えな・ヒューマンサポート代表取締役の森川早苗先生をお招きして、講座を実施しました。2日目の様子をお伝えします。

講師の森川先生は、学生へ問いかけ、理解度を確認しながら講義を進めていきます。

講師の森川先生は、学生へ問いかけ、理解度を確認しながら講義を進めていきます。

2日目とあって、学生もリラックスした表情。人前で発言することに慣れてきた様子です。

2日目とあって、学生もリラックスした表情。人前で発言することに慣れてきた様子です。

2日目の講義は、前日の内容を振り返りながらスタート。森川先生は、認知と行動の関係について、臨床心理学者であるエリスの「論理療法」を紹介しました。「ある出来事があって結果があるのではなく、信念や思考を基に自分がその出来事をどう解釈したかが結果に影響します」自分のものの見方をチェックするために、「人に好かれなければならない」「失敗をしてはいけない」といった非合理的思い込みのリストを見ながら、考え方の傾向を振り返っていきました。

森川先生は、学生に積極的な発言を促し、集団の中で発言することに慣れさせていきます。

森川先生は、学生に積極的な発言を促し、集団の中で発言することに慣れさせていきます。

講義の合間に、感じたことや気付いたことをふせんにメモ。メモした内容は、グループの仲間同士でシェアしていきます。

講義の合間に、感じたことや気付いたことをふせんにメモ。メモした内容は、グループの仲間同士でシェアしていきます。

続いて、言語上でのアサーションを学ぶために、日常場面を想定したロールプレイングを行いました。設定されたシーンは新入生歓迎パーティー。会話を「始める、続ける、終わらせる」という一連の工程で、各自が引いたカードに書かれたキーワードを盛り込むのがルールです。

初めは不自然な会話になっても気にする必要はありません。初対面の場では、そのくらいの意気込みで自ら話を始めることが大切です。

初めは不自然な会話になっても気にする必要はありません。初対面の場では、そのくらいの意気込みで自ら話を始めることが大切です。

ほとんど話をしたことのない人とスムーズに会話を続けていくためには、自らの情報を開示することも大切です。

ほとんど話をしたことのない人とスムーズに会話を続けていくためには、自らの情報を開示することも大切です。

続いては、「頼む」「断る」場面におけるアサーションを学びます。「頼まれた人は必ず断る」「頼んだ人は断られても頼み続ける」など事前にルールを決めて会話に臨みます。引き受けられない理由を正直に伝えることで、断りやすくなり、「なぜあなたに頼みたいのか」真摯な気持ちを伝えることで、相手が引き受ける可能性が高くなるなど、ポイントが見えてきました。

頼む役、断る役以外の人は、会話の流れを観察し、記録します。

頼む役、断る役以外の人は、会話の流れを観察し、記録します。

断るにせよ、引き受けるにせよ、さわやかに会話を終了する方法を実践で学びました。

断るにせよ、引き受けるにせよ、さわやかに会話を終了する方法を実践で学びました。

続いて、問題解決法としてDESC(デスク)という手法を学びました。DESCとは、D:Describe(描写)、E:Express、Explain、Empathize(表現、説明、共感)、S:Specify(提案)、C:Choose(選択)の頭文字をまとめたもので、問題解決の提案を行う際の基本となる考え方です。学生は「アルバイトの後輩に仕事を覚えてほしい」「クラブの部会の参加人数を増やしたい」という2つの課題に対して、DESC法を用いて会話例を作成し発表しました。

グループメンバーで、設定された状況を確認し、感じ方を共有。どのように提案するのかを考えていきます。

グループメンバーで、設定された状況を確認し、感じ方を共有。どのように提案するのかを考えていきます。

DESCの会話例を模造紙に書き込み、全員の前で発表します。

DESCの会話例を模造紙に書き込み、全員の前で発表します。

「これから男性の多い職場で働くこともあります。お互いに理解しあえるアサーションを学んでおくことで、女子学生の人生にとって必ず役に立つことでしょう」と森川先生。

「これから男性の多い職場で働くこともあります。お互いに理解しあえるアサーションを学んでおくことで、女子学生の人生にとって必ず役に立つことでしょう」と森川先生。

川谷友香理さん(環境学部地球環境学科・3年)「相手を尊重するコミュニケーションについて、論理的に理解することができましたし、自分自身の考え方の特徴を知る機会にもなりました」

川谷友香理さん(環境学部地球環境学科・3年)
「相手を尊重するコミュニケーションについて、論理的に理解することができましたし、自分自身の考え方の特徴を知る機会にもなりました」

宮野愛理さん(工学部建築工学科・3年)「理論で感情を整理して考えることがおもしろいなと思いました。いろいろな人と話をして、自分の殻を破るきっかけにもなりました」

宮野愛理さん(工学部建築工学科・3年)
「理論で感情を整理して考えることがおもしろいなと思いました。いろいろな人と話をして、自分の殻を破るきっかけにもなりました」

「アサーション」は、就職活動だけではなく、日々の生活や社会に出てからも役に立つコミュニケーションスキルです。自分も相手も大切にできる「アサーティブな考え方」を習得し、これからの人生をより豊かなものにしていきましょう。

JCDセンターは、これからも女子学生のキャリアアップを目的としたさまざまな企画を実施していきます。一人一人が希望する進路に進み、社会で活躍できるようサポートを行っていきます。

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