都市デザイン工学科「景観デザイン実習」見学会を実施しました。

11月28日、広島市南区宇品周辺で都市デザイン工学科「景観デザイン実習」見学会が行われました。この授業は、景観の見方や楽しみ方を学びながら、その守り方や育て方を考えるというもので、カリキュラムにフィールドワークが組み込まれているのが大きな特徴のひとつです。調査で得た情報をまとめプレゼンテーションも行うので、発表する力を養うこともできるのが特徴です。
この日は、広島市南区宇品にある広島市郷土資料館と宇品波止場公園周辺を訪れ、周辺を自由に歩き回りながら景観の魅力を探りました。

広島市の重要有形文化財に指定されている広島市郷土資料館。もともとは明治時代に建てられた陸軍糧秣支廠の缶詰工場でした。

広島市の重要有形文化財に指定されている広島市郷土資料館。もともとは明治時代に建てられた陸軍糧秣支廠の缶詰工場でした。

レンガの積み方にもイギリス積み、フランス積み、小口積みなどの種類があります。何気なく見ていたものにも、それぞれ特徴があることがわかります。

レンガの積み方にもイギリス積み、フランス積み、小口積みなどの種類があります。何気なく見ていたものにも、それぞれ特徴があることがわかります。

広島市郷土資料館の建物は、1911(明治44)年に建てられた陸軍の缶詰工場の建物です。原爆投下にも耐えた被爆建物であり、建物内には折れ曲がった鉄骨の一部が保存されています。学生は、そうした特徴をメモしながら、建物が残されている意味を考えていきます。

建物裏手には、食肉処理場に使われていた大きな煙突の土台が保存されていました。

建物裏手には、食肉処理場に使われていた大きな煙突の土台が保存されていました。

玄関ホール上部の折れ曲がった鉄骨を見つめる学生。原爆の爆風の威力を感じます。

玄関ホール上部の折れ曲がった鉄骨を見つめる学生。原爆の爆風の威力を感じます。

続いて、海岸近くの宇品波止場公園に移動しました。このあたりはかつて国鉄宇品線の宇品駅があったところであり、周辺には倉庫の壁の一部やプラットホーム、線路の一部などが保存されています。他にも、広島港の歴史を紹介した銅板パネルや、1989年に開催された「海と島の博覧会」のシンボルタワー「パラダイスの塔」などもあり、一体の景観を形作っています。美しい景観を求めて、学生は公園内を自由に散策し、写真に収めていました。

宇品港は第二次世界大戦終了時まで、陸軍の重要な輸送基地として機能していました。当時の様子を想像できるようなモニュメントを残すことが、景観にとってどのような意味があるのかを考えます。

宇品港は第二次世界大戦終了時まで、陸軍の重要な輸送基地として機能していました。当時の様子を想像できるようなモニュメントを残すことが、景観にとってどのような意味があるのかを考えます。

波止場公園に立つパラダイスの塔。次第に雨が強くなってきました。

波止場公園に立つパラダイスの塔。次第に雨が強くなってきました。

この日はあいにくの天気でしたが、レポートのためしっかりと調査を行いました。海岸沿いに並ぶ倉庫を改装した店舗も、景観を構成する重要な要素のひとつです。

この日はあいにくの天気でしたが、レポートのためしっかりと調査を行いました。海岸沿いに並ぶ倉庫を改装した店舗も、景観を構成する重要な要素のひとつです。

外山樹君(工学部都市デザイン工学科・2年)「教室を飛び出して、フィールドワークを行うのは刺激にもなりますし、楽しいですね。歴史的なモニュメントを、観光や活性化に活かせたらいいと思います」

外山樹君(工学部都市デザイン工学科・2年)「教室を飛び出して、フィールドワークを行うのは刺激にもなりますし、楽しいですね。歴史的なモニュメントを、観光や活性化に活かせたらいいと思います」

学生は、この日体験したことをレポートにまとめる必要があるため、雨の中ではありましたが、積極的に調査を行っていました。景観を実体験することで、気づいたことも多かったようです。広島工業大学では、こうした体験型学習が数多く実施されています。

都市デザイン工学科

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