ものづくりの基本となる資格「3級機械・プラント製図」試験の合格を目指して、対策講座を開催しました。

広島工業大学では、各種資格試験に向けた対策講座を実施しています。工学部知能機械工学科では「3級機械・プラント製図(機械手書き作業)」試験へ向けた対策講座を授業内で開催していますが、12月13日は同じく機械系の機械システム工学科の学生もこの講座に参加しました。
試験は30問の学科試験と製図で行われますが、特に製図は3時間という長時間にわたって手書きをするという内容の濃いものです。「この資格は、自動車や造船、航空機などを始め、家電メーカーや橋梁、住宅などあらゆる"ものづくり"の分野で生かすことができます」と担当の日吉孝義先生(非常勤講師)。ものづくりに携わる人にとっては、基本となる資格です。
両学科の学びの進度の違いにより、知能機械工学科の学生には旋盤機械で材料を加工する際、材料の中心を正確に捉えるための部品を描く課題が、機械システム工学科の学生には数多くの部品でできたバルブのパーツを描く課題が与えられました。

ひたむきに製図に向かう学生。知能機械工学科、機械システム工学科から23名の学生が参加しました。

ひたむきに製図に向かう学生。知能機械工学科、機械システム工学科から23名の学生が参加しました。

「実際にどの部品になるのかを考えながら書くことが大事です」と日吉先生。

「実際にどの部品になるのかを考えながら書くことが大事です」と日吉先生。

授業の冒頭で、日吉先生は「試験日も近くなってきましたが、しっかり頭の中で理解して書くようにしましょう」と伝え、各自が手書き製図の課題に取り組みました。先生は日頃から「CADはあくまでも設計のための道具にすぎない。手書きをすることで身につく技術がある」と伝えています。「この部品の中心はどこですか」などと学生に問いかけながら、一人ひとりを見て指導していきます。

「ここの線は、どこから見ている線なの?」製図には、視点を意識することも求められます。

「ここの線は、どこから見ている線なの?」製図には、視点を意識することも求められます。

多くの部品の中から、特定のパーツを取り出して書く場合は、最初が肝心。先生自ら、ペンを取って指導に当たります。

多くの部品の中から、特定のパーツを取り出して書く場合は、最初が肝心。先生自ら、ペンを取って指導に当たります。

解説の時間では「仕上げ記号の示すところはどこの部分ですか」「この部品の寸法はいくらですか」と学生に問いかけながら、仕上がった図面をもとに製図の意図を振り返っていきました。「平面図を書いていますが部品はすべて立体です。ただ写すのではなく、頭の中を3D化させて実際のモノをしっかり理解しているかどうかが、試験の合否のカギを握ります」(日吉先生)
受講した脇坂健司君(工学部知能機械工学科・3年)「今日は旋盤機械の部品の設計をしましたが、部品によっては斜めから視線を入れて書く方がいいことを教えていただきました。僕自身はCADを使うより、手書きの図面が仕上がっていく過程が好きです。あとは、筆記試験をしっかり頑張りたいですね
大世渡将大君(工学部機械システム工学科・2年)「ジェット機のエンジンの設計にあこがれ、広工大に入りました。試験までの日を大切にして、過去問題を中心に勉強し合格したいですね

「将来は、自動車メーカーのエンジン部門の設計、もしくは呉の出身なので、造船会社で船の設計をしたいと考えています。そのため、この資格は絶対とりたいですね」と脇坂君。

「将来は、自動車メーカーのエンジン部門の設計、もしくは呉の出身なので、造船会社で船の設計をしたいと考えています。そのため、この資格は絶対とりたいですね」と脇坂君。

「大学では実習の授業も多く、手書き製図はとても興味があります」と大世渡君。

「大学では実習の授業も多く、手書き製図はとても興味があります」と大世渡君。

日吉先生は「日本が高度成長期の中で技術大国になることができたのは、この手書き図面の技術があったからといっても過言ではないですね。"広工大の卒業生は図面が書ける"と地元の企業から評価をいただくこともありますが、企業で活躍した後、さらに独立できるレベルまで育ってほしいですね」と夢を語りました。

長時間の試験本番を想定し、学生一人ひとりがひたすら課題に向かっていました。

長時間の試験本番を想定し、学生一人ひとりがひたすら課題に向かっていました。

「今の学生は、ゆとり世代ともいわれていますが、がむしゃらに製図に向かってくれているのが嬉しいです。着実に力がついていると思います」(日吉先生)

「今の学生は、ゆとり世代ともいわれていますが、がむしゃらに製図に向かってくれているのが嬉しいです。着実に力がついていると思います」(日吉先生)

授業中、先生から個別の指導を受けながらも製図に向かう学生の真剣なまなざしは、必ずや合格ラインを超えてくれると予感させるものでした。

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