未来を変える研究成果がここにある 「エコ・イノベーションメッセ2015 inひろしま」に出展。

環境をテーマにイノベーションを発信
環境」という、もっとも技術革新が期待される分野をテーマに、「地域のあり方」や「まちづくり」を考える展示会「エコ・イノベーションメッセ2015 inひろしま」が、11月27日(金)28日(土)に開催されました。広島工業大学からは、環境学部地球環境学科と工学部建築工学科がブースを出展、さらに、学生が企業ブースを見学し、各社の最新の事業内容を学びました。

広島市南区の広島県立広島産業会館西展示館。「脱・温暖化フェア」「建設技術フォーラム」も同時に開催されました。

広島市南区の広島県立広島産業会館西展示館。「脱・温暖化フェア」「建設技術フォーラム」も同時に開催されました。

114の企業・団体が出展。最新の環境技術や環境に配慮した取り組みなどが紹介されました。

114の企業・団体が出展。最新の環境技術や環境に配慮した取り組みなどが紹介されました。

大学院生が研究紹介
地球環境学科では、生物と地球をめぐる環境や災害問題について、科学技術や情報技術を用いて研究を行っています。ブースでは、大学院生が、広島周辺の環境をテーマにした2つの研究成果を紹介。地球環境の「現在」を伝え、「未来」を変えるかもしれない研究が参加者の関心を集めていました。
担当したのは、大学院 工学系研究科 環境学専攻2年の伊藤大樹君と戎谷遵君です。

  • 2014年8月広島豪雨における下層水蒸気の鉛直プロファイルに関する感度計算
    地球温暖化の進行に伴い、洪水や土砂災害をもたらす大雨が起こりやすくなる傾向にあります。今も記憶に残る2014年の広島豪雨時の気温・湿度・風速・風向きなどの気象データから、線状降水帯が発達するメカニズムの検討を行う研究内容を紹介しました。これは、急速に発達する気象現象にいち早く対応し、地域住民の皆さんの安全を守ることに貢献できる研究です。
  • 瀬戸内海中部沿岸域における海浜植物の希少評価
    砂浜の長さ・幅が小さいため、多くの海浜植物が絶滅危惧種として沿岸府県のレッドリストに記載されている瀬戸内海の海浜で、特に保全の必要性が高い砂浜・海浜植物の種類を明らかにしている様子を披露しました。これは、瀬戸内海の海浜植物の絶滅を防ぐことにつなげ、人も動植物も賑わう砂浜づくりに貢献できる研究です。
    社会的意義の高い研究を目にした方からは、2人の今後の活躍を期待する声が聞かれました。
「将来は教育に携わって子どもたちに環境の大切さを伝えていきたいです」と伊藤君(右)。「卒業後は建設コンサルタント会社に進みます。人々の安全を守る構造物の建設と自然環境保全の両立を考えるテーマに挑戦します」と戎谷君。

「将来は教育に携わって子どもたちに環境の大切さを伝えていきたいです」と伊藤君(右)。「卒業後は建設コンサルタント会社に進みます。人々の安全を守る構造物の建設と自然環境保全の両立を考えるテーマに挑戦します」と戎谷君。

広島豪雨土砂災害における気象条件と災害発生のメカニズムが、来場者から大きな関心を集めていました。

広島豪雨土砂災害における気象条件と災害発生のメカニズムが、来場者から大きな関心を集めていました。

熱心に説明を聞いていた高校生。「東日本大震災をきっかけに、災害に強いまちづくりについて学びたいと思うようになりました。説明を聞いて、とても参考になりました」

熱心に説明を聞いていた高校生。「東日本大震災をきっかけに、災害に強いまちづくりについて学びたいと思うようになりました。説明を聞いて、とても参考になりました」

企業の活動を展示から学ぶ
エコ・イノベーションメッセは、出展企業独自の技術や取り組みを知る機会でもあります。就職活動を前にした学生が、企業研究のために訪れ、情報収集を行っていました。

  • 地球環境学科(3年生)見学者の声
    「火力発電で生まれる石炭灰を活用して、海や川の水をきれいにする技術が印象的でした。廃棄物を環境改善に役立てているところが興味深いですね」(井上裕超君)
    測量の仕事を目指しているのですが、この展示会で建設会社の独自の技術にも関心を持ち、違う分野に興味の幅が広がりました」(千歳直哉君)
    「環境分野の企業のことを知りたいと思って会場を回りました。建設業界でも環境に関わる事業がたくさんあることを知ることができよかったです」(上田和磨君)
地球環境学科3年の井上裕超君(左)、千歳直哉君(中)、上田和磨君(右)。

地球環境学科3年の井上裕超君(左)、千歳直哉君(中)、上田和磨君(右)。

倒木や間伐材などを使ったバイオマス燃料でガスをつくり出す技術など、エコな社会を実現するための新しい環境技術を学ぶ学生。

倒木や間伐材などを使ったバイオマス燃料でガスをつくり出す技術など、エコな社会を実現するための新しい環境技術を学ぶ学生。

  • 建築工学科(3年生)見学者の声
    設計の仕事に就きたいと考えていますが、他の分野の業界のことも学び、さらに視野を広げることができました」(宮野慧子さん)
    「それぞれの会社がいろいろな取り組みを行っていて、会社ごとにいろいろな特徴があるということをあらためて感じました。就職活動に活かしたいです」(村本郁花さん)
    海上で風力発電を行う技術が印象的でした。いろいろな業界や仕事を知るいい機会になりました」(北枝万里恵さん)
建築工学科3年の宮野慧子さん(左)、村本郁花さん(中)、北枝万里恵さん(右)。

建築工学科3年の宮野慧子さん(左)、村本郁花さん(中)、北枝万里恵さん(右)。

不安定な地盤に薬液を注入して地盤改良する工法を実験で体感。環境に配慮した最新の建設技術にも触れることができました。

不安定な地盤に薬液を注入して地盤改良する工法を実験で体感。環境に配慮した最新の建設技術にも触れることができました。

建築工学科の清田先生も研究成果を披露
工学部建築工学科の清田先生は、関西電力と共同でブースを出展しました。テーマは省エネ型のIH用背面換気扇。炎が出ないIH調理ならではの換気システムを開発し、そのさまざまな利点をPRしました。

清田先生の左にあるのが、家庭用IH調理に特化した省エネ型背面換気扇。住宅のキッチンの天井から換気扇が消えて、レイアウトが自由にできるようになります。

清田先生の左にあるのが、家庭用IH調理に特化した省エネ型背面換気扇。「住宅のキッチンの天井から換気扇が消えて、レイアウトが自由になります。」

「エコ」+「イノベーション」が未来を変える
エコイノベーションとは、エコ(環境)とイノベーション(技術革新)を組み合わせた造語で、「環境重視・人間重視の技術革新・社会革新」を意味します。「エコ・イノベーションメッセ2015inひろしま」では、幅広い業界の企業が未来の環境をより良くしようと行っている最新の取り組みを一度に知ることができました。同時に、技術が未来を創造していく「エネルギー」を感じられることもできました。就職活動前の学生にとって、将来への視野を広げ、刺激を受けるとてもいい機会になったようです。
広島工業大学では、こうした展示会への参加を通して、社会を刺激するような有益な技術や知見を、これからも発信していきます。

地球環境学科

建築工学科

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