建築積算のスペシャリスト「建築積算士」が8名誕生しました!

建築積算は、建物を建てるときに設計図・仕様書から必要な材料やその数量を算出し、適正な建築工事費用の算定を行う重要な技術です。高度な専門知識および技術を有する積算のスペシャリストが「建築積算士」。建築コストの透明性・信頼性を高める優れた建築積算技術が認定される社会的評価の高い資格です。
本学ではいち早くこの資格に注目し、資格取得を目指す学生のための対策講座を設置し、毎年建築積算士が誕生しています。2015年1月に実施された「平成26年度建築積算士二次試験」では、8名(平成26年度3月卒業生1名を含む)の学生が合格しました。

建築積算士に挑戦した理由や資格取得の意義など、合格した学生に話を伺う座談会を6月4日に行いました。

建築積算士に挑戦した理由や資格取得の意義など、合格した学生に話を伺う座談会を6月4日に行いました。

指導にあたった高松先生を囲んで。

指導にあたった高松先生を囲んで。

座談会参加者
栗原将平君(大学院 建設工学専攻/資格取得時 工学部建築工学科・4年)
有馬樹生君(工学部建築工学科・4年/資格取得時・3年 以下同)
今村佳奈さん
倉本朝水さん
清水勝也君
増原啓太君

Q なぜ建築積算士の資格を取ろうと思ったのですか?

清水君「授業を受講することで取得できる建築積算士補の資格を取っていましたが、さらに理解を深めたいと思っていました。学生で取得する人は少ないと聞き、それなら挑戦してみようという闘争心が湧きました
今村さん「建設コストと品質のバランスの重要性を感じ、かねてからゼネコンで積算の仕事に就きたいと希望していたので、この資格を取得することは2年生の夏から決めていました。結婚も出産も経験し、生涯働き続けるためにも、資格は役に立つと思います
有馬君「インターンシップで施工管理の仕事を体験したとき、数量を間違えて計算してしまったことがあり、もっと勉強しようと思いました。コスト管理は現場で必ず必要だと痛感し、就職する前にがんばって資格を取ろうと思いました

Q 学生のうちにこの資格を取得するメリットは何ですか?

倉本さん「実務的な図面を見ながら数量を拾っていくので、図面の読み方や、材料がどのように使われているのかなどを理解できます。それを理解できた上で仕事を始められるのは、大きなアドバンテージになると思います
栗原君「学生のうちであれば、しっかり勉強する時間が取れるというのもメリットだと思います

「積算の勉強をすることで、授業もよく分かるようになりました」と倉本さん。

「積算の勉強をすることで、授業もよく分かるようになりました」と倉本さん。

「学生のうちに図面を見慣れておくことも大切だと思います」と栗原君。

「学生のうちに図面を見慣れておくことも大切だと思います」と栗原君。

Q 対策講座について教えてください。

栗原君「10月から翌1月の試験まで毎週土曜日に開催される講習会で、過去問題に取り組みます。建築積算士の資格を持つ大学院生や4年生の先輩が講師になって、丁寧に指導してくださいます

Q 対策講座に参加してよかったと思うのは、どのようなことですか?

清水君「図面に書いてあることがどのようにカタチになっていくのか、先輩の解説を聞きながら図面の読み方を学べたのがよかったです
今村さん「講師が構造系の先輩だったので、なぜここに鉄筋が必要なのかという解説があり、構造的なこともいっしょに勉強できて面白かったです
増原君「お互いに教え合ったり相談したりできるので勉強もはかどるし、自分だけじゃないという心強さもありました

Q 建築積算士の勉強をしてよかったと思うのは、どんなことですか?

有馬君「図面を読むのが早くなりました。専門用語や鉄筋の配置の意味、なぜその材料が必要なのか、なぜその本数が必要なのかといったことも理解できるようになり、建築の総合的な勉強になったと思います
倉本さん「積算の勉強をしたことで、授業で難しかったポイントが"こういうことだったのか"と分かるようになって、授業が楽しくなりました

「建築の総合的な力が鍛えられました」と有馬君。

「建築の総合的な力が鍛えられました」と有馬君。

「細かい数値に気を配れるようになり、他の科目でも役立っています」と増原君。

「細かい数値に気を配れるようになり、他の科目でも役立っています」と増原君。

Q 資格の活かし方を具体的にイメージしていますか?

清水君「就職を希望していた企業の構造設計での採用は逃してしまったのですが、その企業から"積算部門で働いてみないか"という話をいただきました。建築積算士補の資格しか持っていない学生の中で、この資格が有利に働いたと感じました。資格を活かして会社に貢献したいと思います
栗原君「私が就職を希望している構造設計事務所でも、積算の技術が求められています

Q 今年度の受験を迷っている後輩へ一言。

今村さん「勉強を始めるまでは、何の役に立つのか具体的に思い描けないと思います。でも、勉強すれば建物の構造も理解でき、建築のどの分野でも必要な知識だということを実感できることは間違いありません。やってみれば分かります!
増原君「図面を読む能力が確実に上がりますし、就職にも有利です。もし資格が取れなくても、勉強したことは必ず役に立ちますから、ぜひ挑戦してください!

「希望していた企業の積算部門から採用の内定をいただくことができました」清水君。

「希望していた企業の積算部門から採用の内定をいただくことができました」清水君。

「ゼネコンで積算の仕事に就き、一生の仕事にしたいと考えています」と今村さん。

「ゼネコンで積算の仕事に就き、一生の仕事にしたいと考えています」と今村さん。

最後に、建築積算士の育成を推進する高松先生に話を伺いました。
積算業務だけでなく、設計、施工管理、営業など、建築のあらゆる分野で必要とされる積算技術。建築積算士は、建築業界で必ず役立つ資格であり、もっと多くの学生に勉強してほしいと願っています。社会に出て活躍し、上位資格である建築コスト管理士、さらには世界で通用する専門技能QS(Quantity Surveyor)を取得し、国際的に活躍する人材が育ってくれると嬉しいですね

皆さん、建築積算士合格おめでとうございます! 今後の活躍を期待しています。

建築工学科

高松ゼミ・研究室

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