留学生と共に「英語で」エネルギー問題を考える イリノイ大学留学生受け入れ授業

現在、国際感覚を備え、国内・海外を問わず活躍できる「グローバル人材」への社会的要求が高まっています。広島工業大学では、さまざまな活動を通じてグローバルに活躍できる技術者の育成に努めています。
多彩な活動の一つが、アメリカ イリノイ大学アーバナ・シャンペイン校からの短期留学生(以下イリノイ生)の受け入れです。毎年5月から7月にかけて、約6週間の日程で、宮島や広島平和記念資料館の見学を通じて日本文化を学び、大学の専門的な授業に参加します。工大生も、イリノイ生といっしょに学ぶことで、語学力の向上や世界に目を向ける意識を高めることができます。
5月から6月にかけて、工学部知能機械工学科の八房先生の指導のもと、イリノイ生・工大生の両方が対象の授業が実施されました。
この授業は、エネルギー問題をテーマに、そのほとんどが英語で進められるのが特徴です。それぞれ自分の担当分野を事前に調査し、授業当日には英語でプレゼンテーションし、イリノイ生と工大生が議論し、理解を深めることを目標としています。
6月3日の授業では、火力、水力、原子力それぞれの発電方法の違いや特徴について、イリノイ生と工大生が英語でプレゼンテーションを行いました。

発表の1番手はイリノイ生のポールさん。テーマは火力発電、資料には勉強した「漢字」も取り入れられていました。

発表の1番手はイリノイ生のポールさん。テーマは火力発電、資料には勉強した「漢字」も取り入れられていました。

質疑の時間では、工大生も頑張って英語で質問。

質疑の時間では、工大生も頑張って英語で質問。

まずは、イリノイ生のポールさんが火力発電について発表。石炭、石油、天然ガスなどの利用の歴史、さらに現在の火力発電の状況、そのメリット・デメリットなどを、グラフなどを使ってわかりやすく説明しました。授業は基本的に英語で進められますが、日本人学生が英語に詰まってしまう場面では、八房先生が通訳しながら授業が進められていきます。

続いては水力発電について宮田君と近藤君が発表。

続いては水力発電について宮田君と近藤君が発表。

日本語と英語が入り混じった質問が飛び交います。

日本語と英語が入り混じった質問が飛び交います。

2番手は工大生の登場です。宮田晋輔君(工学部知能機械工学科・4年)と近藤明弘君(情報学部情報工学科・4年)が、水力発電について英語で発表を行いました。日本の発電量に占める水力発電の割合は10%以下ですが、ブラジルでは70%以上が水力発電で賄われています。ブラジルのイタイプダム、日本の佐久間ダムというそれぞれの国を代表するダムを紹介し、比較しました。

最後はクインシーさん。原子力発電について発表を行いました。

最後はクインシーさん。原子力発電について発表を行いました。

「1年半で原子炉から出る廃棄物は、ちょうどこのイスくらいの大きさです」とクインシーさん。

「1年半で1基の原子炉から出る廃棄物は、ちょうどこのイスくらいの大きさです」とクインシーさん。

最後は、イリノイ生のクインシーさんが原子力発電について、その原理、発電所の仕組み、メリット・デメリットなどを発表しました。興味を持っている学生も多く、多くの質問が挙がりました。

授業終了後、イリノイ生に今日の発表について、日本での活動についてお話を伺いました。 「化学工学を専攻しているので、自分の専門に関連することについて話すことができてうれしいですし、今日の発表にも満足しています。私自身も石油関連の会社に興味があり、就職したいと考えています。授業では専攻と関わりの無いものもあるのですが、新しい知識が身につくことがうれしいです」(ポールさん)
私は原子力工学を専攻しています。今は、日本語や日本の文化を学んでいるところ。食べることが好きなので、日本食にもチャレンジしています。いろいろ食べましたが、やっぱりお好み焼きが一番美味しいかな!」(クインシーさん)

「準備には2、3日かけました」ポールさん(右)。「僕は2、3時間でできました(笑)」クインシーさん(左)

「準備には2、3日かけました」ポールさん(右)。「僕は2、3時間でできました(笑)」クインシーさん(左)

近藤君(右)「英語の発音に苦労しました。イリノイ生が日本語を学ぶ大変さがよくわかりました」宮田君(左)「こうした機会を通じて、留学生と交流を持てるのが楽しいですね」

近藤君(右)「英語の発音に苦労しました。イリノイ生が日本語を学ぶ大変さがよくわかりました」宮田君(左)「こうした機会を通じて、留学生と交流を持てるのが楽しいですね」

授業はこの日を含め、計4回行われ交流を深めました。イリノイ生は7月3日に日本を離れましたが、彼らと共に過ごし共に学んだ日々は、世界に目を向ける絶好の機会であり、工大生にとってもかけがえのない時間となったはずです。

イリノイ大学アーバナ・シャンペイン校との交流

八房ゼミ・研究室

関連情報