情報で住宅業界にイノベーションを起こす 広島の老舗住宅メーカー「山根木材」の山根社長が本学で学生に向けて講演。

7月17日、三宅の森Nexus21デネブホールにて、「情報産業としての住宅産業」というテーマで、環境学部環境デザイン学科が主催する講演会が開催されました。講師はヤマネホールディングス株式会社代表取締役社長の山根誠一郎さん。これからの住宅業界が情報技術でどう変わっていくのか、今現在起こっているさまざまなイノベーションについてご講演いただきました。

※環境デザイン学科は、2016年度から「建築デザイン学科」に改編されます。

講演に先立ち環境デザイン学科の杉田先生があいさつ。「こうした講演会をきっかけに、自分の中に情報をインプットする習慣をつけてください」

講演に先立ち環境デザイン学科の杉田先生があいさつ。「こうした講演会をきっかけに、自分の中に情報をインプットする習慣をつけてください」

環境デザイン学科の1年生から4年生、そして情報学部の一部の学生が参加しました。

環境デザイン学科の1年生から4年生、そして情報学部の一部の学生が参加しました。

ヤマネホールディングス株式会社は、広島で100年以上続くハウスメーカーです。現在、住宅業界は、情報技術の浸透により産業構造が大きく変わりつつあります。山根社長は、大学時代に情報技術を学びソフトバンクに入社、ITを用いて住宅産業をいかに効率化できるかを考えてきました。
これまでの住宅産業は、大量供給、没個性的、維持管理計画の欠如が特徴でしたが、これからは、少量・多品質・個別生産、再現可能な設計製造、住み継がれるための維持管理が求められます。住宅産業にイノベーションを起こし、こうした問題を解決するとともに、木材の流通やエネルギー分野まで改革を起こそうと山根社長は考えています。

「住宅産業は伝統産業であり、何もイノベーションを起こしていないんです」と山根社長。

「住宅産業は伝統産業であり、何もイノベーションを起こしていないんです」と山根社長。

木材の接合部分「仕口」について、本物の部材で説明していただきました。ビデオや実物を使っての解説は、住宅について詳しくない学生にとってもわかりやすいものでした。

木材の接合部分「仕口」について、本物の部材で説明していただきました。ビデオや実物を使っての解説は、住宅について詳しくない学生にとってもわかりやすいものでした。

講演では、現在、ヤマネホールディングスで進行している、製造領域、施工管理領域、顧客サービスなど各部門のイノベーションについて、解説していただきました。
製造領域においては、30年前より導入されているプレカット工法が進化を続けています。構造計算の通りに加工ができるようになり、高品質で安定した部材が提供できるようになりました。さらに、3Dスキャナでスキャンしたものをそのまま加工できるNCルータは、自由なデザインを再現でき、メーカーは職人の技術を考慮せずに「デザイン」を売ることが可能になりました。
施工管理領域でもイノベーションは進んでいます。さまざまな作業員が関わる住宅工事現場の入退出管理をシステム化し、現場の状況がリアルタイムでわかるようになりました。現場を一つの工場のようにとらえることで、生産性アップ・コストダウンを狙っています。
顧客サービスの面では、お客さまのデータを蓄積し分析を行っています。「売りっぱなし」ではなく、データを基にトレンドを分析し、マーケティングに活かしています。

住宅業界の「今」を知る貴重な機会。学生からの質問にも、気軽にお答えいただきました。

住宅業界の「今」を知る貴重な機会。学生からの質問にも、気軽にお答えいただきました。

「学生時代にさまざまな刺激を受けて自分の進むべき方向を決める、今日の講演がその助けになればうれしいですね」と山根社長。

「学生時代にさまざまな刺激を受けて自分の進むべき方向を決める、今日の講演がその助けになればうれしいですね」と山根社長。

松田真奈さん(環境学部環境デザイン学科・4年)と東ひかるさん(環境学部環境デザイン学科・3年)。「業界の方の話を聞くことは、刺激になります」(松田さん 南宇和高等学校出身)「最新の家づくりの様子を知ることができて勉強になりました」(東さん 清水ヶ丘高等学校出身)

松田真奈さん(環境学部環境デザイン学科・4年)と東ひかるさん(環境学部環境デザイン学科・3年)。「業界の方の話を聞くことは、刺激になります」(松田さん   南宇和高等学校出身)「最新の家づくりの様子を知ることができて勉強になりました」(東さん 清水ヶ丘高等学校出身)

聴講した秋本良太君(右)と小熊坂直哉君(ともに情報学部情報工学科・4年)。「情報技術のニーズの幅広さを知ることができました」(秋本君 美鈴が丘高等学校出身)「情報が、現場で具体的に役立っていることが実感できる講演でした」(小熊坂君 崇徳高等学校出身)

聴講した秋本良太君(右)と小熊坂直哉君(ともに情報学部情報工学科・4年)。「情報技術のニーズの幅広さを知ることができました」(秋本君 美鈴が丘高等学校出身)「情報が、現場で具体的に役立っていることが実感できる講演でした」(小熊坂君 崇徳高等学校出身)

住宅産業はまだまだ発展途上だからこそおもしろい。情報システムが加わることで、革新的に変わります」と山根社長。講演の最後に「皆さんには、NCルータや3Dプリンタを使いこなすような新しいエンジニアとして育ってほしい。楽しい未来をいっしょに作りましょう」と激励の言葉をいただきました。

環境デザイン学科では、今後、こうした社会の動きを知ることができる講演会を、シリーズで年に数回、開催していく予定です。

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