今年も好評開催中!「宮島・土曜講座」で学生が古民家再生プランをプレゼン 情報交換の場「オープンこもん」も開催中です!

日本三景の一つとして、また世界遺産「厳島神社」がある島として、国内外から多くの観光客を迎える宮島。この宮島の地に、広島工業大学地域環境宮島学習センター「宮島こもん」があります。昭和初期に建てられた伝統的な町家住宅「佐々邸」を本学が借り受け、地域の街づくりを研究する拠点として活用しています。
この宮島こもんや宮島市民センターを拠点に、2010年から続けられてきたのが「宮島・土曜講座」です。今年度は「地域保全まちづくり研究センター」の研究成果を核に、本学教員と外部講師による「まちづくり」「町並み保存」「環境再生」に関する研究発表を行っています。年7回の講座には、毎回、地域の方々や各分野の研究者の皆さんが参加されています。
8月21日、宮島市民センターで開催された第3回講座では、「環境デザイン学科の有志、町家通りの古民家再生プラン提案を問う」と題し、環境学部環境デザイン学科平田ゼミから、4年生5名が古民家リノベーションプランを発表。地元の生活者、経営者、専門家の視点でさまざまな質問・意見が投げかけられ、活発なやり取りが展開されました。

宮島港から徒歩でおよそ5分。町家通りの入り口にある宮島こもん。今回は、この宮島こもんのリノベーションプランが発表されました。

宮島港から徒歩でおよそ5分。町家通りの入り口にある宮島こもん。今回は、この宮島こもんのリノベーションプランが発表されました。

参加者の皆さんから気軽に意見をいただけるように、発表台を囲む形でいすを配置。

参加者の皆さんから気軽に意見をいただけるように、発表台を囲む形でいすを配置。

今回、学生が発表したのは、宮島こもんを自由設計で改修・再生するプラン。各学生が、立地環境などを考慮しながら作成した建築デザイン案を、資料と模型でプレゼンテーションしました。

「At first taste ~宮島を知り、味わう」と題し、広島の酒を試飲できる酒屋+ダイニングバー+和菓子屋の店舗プランを発表した川路浩太郎君。

「At first taste ~宮島を知り、味わう」と題し、広島の酒を試飲できる酒屋+ダイニングバー+和菓子屋の店舗プランを発表した川路浩太郎君。

日没後の時間も楽しめる場として、屋外の大スクリーンと店舗壁面に宮島を紹介する映像を流すカフェ「和間屋kazumaya」を提案した小原大樹君。

日没後の時間も楽しめる場として、屋外の大スクリーンと店舗壁面に宮島を紹介する映像を流すカフェ「和間屋kazumaya」を提案した小原大樹君。

町家の構造体にガラスの壁を張った献灯イメージのデザインで、観光客と住民が集う交流の場となる「あかりぱーく」を提案した山口郷子さん。

町家の構造体にガラスの壁を張った献灯イメージのデザインで、観光客と住民が集う交流の場となる「あかりぱーく」を提案した山口郷子さん。

宮島の有名どころ、隠れた名所を立体で表現するジオラマ展示や、ミニチュア庭園作り体験などを展開する「Diorama cafe」を発表した木村涼介君。

宮島の有名どころ、隠れた名所を立体で表現するジオラマ展示や、ミニチュア庭園作り体験などを展開する「Diorama cafe」を発表した木村涼介君。

宮島の自然環境や町並みの魅力を空間で楽しめる写真ギャラリー、けん玉屋、お好み焼き店などの複合施設を提案した久芳晃典君。

宮島の自然環境や町並みの魅力を空間で楽しめる写真ギャラリー、けん玉屋、お好み焼き店などの複合施設を提案した久芳晃典君。

講座を聴講した高校生の2人。「初めて見た大学生の研究発表は興味深かったです」(片岡耕一君・左)「高校の授業で自由設計するときの参考になります」(高杉京翼君・右)

講座を聴講した高校生の2人。「初めて見た大学生の研究発表は興味深かったです」(片岡耕一君・左)「高校の授業で自由設計するときの参考になります」(高杉京翼君・右)

参加者の方々からは、「テラス席の雨天対策や夜間の騒音対策を考えているか」「吹き抜けが多いが強度や構造計算は大丈夫か」「複数の出入口にレジ1箇所で大丈夫か」「銀行融資を受けるための利益率などは考えているか」など、次々と具体的な質問やアドバイスが寄せられました。「佐々邸」のあるエリアは、今後、廿日市市の重要建築群に指定される可能性があり「伝統建築を守りながら新しい息吹を入れるという視点を大切にしてほしい」との意見もいただきました。
講座の終わりに、平田先生が「地域全体の活性化を考慮して立案した学生のプランに、多数のご意見をいただき、私の研究にもとてもいい刺激になりました。ぜひ今後も、学生が教員以外の方々からのアドバイスを聞けるチャンスを作りたいと思います」と述べられました。
最後に、学生を代表して久芳君が「授業の講評会とは違った視点からのさまざまなご指摘に、これからもますます勉強しなければいけないと感じました。どうもありがとうございました」とあいさつし、講座を終了しました。

「地域の方や立場の異なる方々から多様な視点のご指摘をいただけたことは、学生の考える幅を広げてくださったと思います」と平田先生。

「地域の方や立場の異なる方々から多様な視点のご指摘をいただけたことは、学生の考える幅を広げてくださったと思います」と平田先生。

「設計や考えを限られた時間で伝える難しさを痛感しましたが、多様な考え方を知ることができて、自分にとって大変プラスになりました」と久芳君。

「設計や考えを限られた時間で伝える難しさを痛感しましたが、多様な考え方を知ることができて、自分にとって大変プラスになりました」と久芳君。

また、12月までの毎月第二土曜日10:00から15:00まで、宮島こもんを一般開放する「宮島オープンこもん」を開催しています。街づくりに関する情報交換を自由に行うことを目的にしており、本学名誉教授の森保洋之先生を中心に、都市デザイン工学科の伊藤雅先生、環境デザイン学科の天満類子先生がその運営にあたっています。

7月の宮島オープンこもんでは、環境デザイン学科4年の境勇真君が発表を行いました。

7月の宮島オープンこもんでは、環境デザイン学科4年の境勇真君が発表を行いました。

宮島への移住者が地域にもたらす影響について、昨年先輩が行った研究内容を発表した境君。今後の自分自身の研究に向け、貴重なアドバイスに耳を傾けます。

宮島への移住者が地域にもたらす影響について、昨年先輩が行った研究内容を発表した境君。今後の自分自身の研究に向け、貴重なアドバイスに耳を傾けます。

「宮島オープンこもんでは、今年度からオープンゼミ形式で自由に発表を行うようにしています。今日は貴重な意見をたくさんいただいたので、境君もいい刺激になったと思います」と天満先生。

「宮島オープンこもんでは、今年度からオープンゼミ形式で自由に発表を行うようにしています。今日は貴重な意見をたくさんいただいたので、境君もいい刺激になったと思います」と天満先生。

発表を終えた境君。「昨年は、先輩とともに現地調査に参加しました。宮島は落ち着くので、とても好きな場所です。自分自身の卒業研究も宮島をテーマにする予定なので、今日のお話を参考に、今後調査を行っていきたいです」

発表を終えた境君。「昨年は、先輩とともに現地調査に参加しました。宮島は落ち着くので、とても好きな場所です。自分自身の卒業研究も宮島をテーマにする予定なので、今日のお話を参考に、今後調査を行っていきたいです」

宮島オープンこもんは、申込不要で、飛び入りも歓迎。12月まで開催しています。どなたでも自由に参加できますので、興味を持たれた方はぜひ宮島の町家「宮島こもん」をのぞいてみてください。また、宮島・土曜講座も12月まで好評開催中です。くわしくは、以下の「宮島・土曜講座2015」をご覧ください。

宮島・土曜講座2015

環境デザイン学科

平田ゼミ・研究室

※環境デザイン学科は、2016年度から「建築デザイン学科」に改編されます。

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