大学生と幼稚園児のコラボが実現 「みらいの街」展に建築工学科川上ゼミの学生が協力しました。

私たちが暮らす、この広島の街。未来には、どんな街になっているでしょうか。子どもたちが自由な想像力で広島の街を作るイベント「みらいの街」展が、9月19日・20日に中区の基町クレドで開催されました。まちづくりに関する活動を展開するNPO法人「セルクル」が企画・主催したこのイベントに工学部建築工学科川上ゼミが協力、広島の街を表現した展示台の製作と会場設営に取り組みました。
「みらいの街」展は、幼稚園児たちが一生懸命工作して作った「未来の家」を並べて、未来の広島の街を形作ろうという作品展です。川上ゼミのメンバーで作成した街の土台に、参加した市内5つの幼稚園から集まった作品、約170点を配置しました。

8月から大学の一室で準備に取りかかりました。合板17枚をつなぎ合せて土台を作製。

8月から大学の一室で準備に取りかかりました。合板17枚をつなぎ合せて土台を作製。

原爆ドーム近くを流れる元安川を製作中。徐々に広島の街が形になっていきます。

原爆ドーム近くを流れる元安川を製作中。徐々に広島の街が形になっていきます。

イベント前日には、準備した土台や模型などを会場の基町クレド「NTTクレドホール」に搬入し、展示台の設営を行いました。

イベント前日には、準備した土台や模型などを会場の基町クレド「NTTクレドホール」に搬入し、展示台の設営を行いました。

参加した5つの幼稚園から集まった、色とりどりで夢のある「未来の家」。広島駅前、紙屋町周辺、宮島の3エリアに分けて、道路や川などを描いた展示台の上に並べられました。

参加した5つの幼稚園から集まった、色とりどりで夢のある「未来の家」。広島駅前、紙屋町周辺、宮島の3エリアに分けて、道路や川などを描いた展示台の上に並べられました。

ゼミでは、依頼を受けた8月初旬から夏季休暇の期間中、特別に日程を組み、4年生の高畠沙季さん、山口尋子さんをプロジェクトリーダーに、3、4年生が合同で、展示台の企画・製作などの準備を進めていきました。
学生たちは、「5つの幼稚園から150~200点の家の模型が集まる」との情報を頼りに、イベント前日までさまざまに模索しながらコンセプトを決め、広島のランドマークなどを配置した展示台を計画。広島を象徴する広島城や原爆ドーム、厳島神社などの模型を分担して作製していきました。

プロジェクトリーダーを務めた高畠さん(右)と山口さん(左)。今回のプロジェクトの経緯をまとめ、卒業研究にする予定です。

プロジェクトリーダーを務めた高畠さん(右)と山口さん(左)。今回のプロジェクトの経緯をまとめ、卒業研究にする予定です。

「幼稚園児の作品を見ていると、屋根の色や形状、建物の形など、いろいろな気付きや発見があります。こうしたことも建築の勉強になります」と建築工学科の川上先生。

「幼稚園児の作品を見ていると、屋根の色や形状、建物の形など、いろいろな気付きや発見があります。こうしたことも建築の勉強になります」と建築工学科の川上先生。

イベント初日には、午前中から幼稚園児や保護者たちが次々と訪れて、「みらいの街」を見学。学生は会場内の案内を担当しました。園児たちは、学生の案内に促されて、自分が作った作品を探したり、大学生が作った広島の街の模型を見たりと、夢が現実になったような世界を楽しんでいました。
子どもたちが、私たちの作った模型を見て、すぐ『これは広島城だ』『原爆ドームだ』と声を上げて楽しそうに見てくれてうれしかったです」(高畠さん)
子どもたちには好きな作品にシールを貼ってもらいました。他の人の作品にも『これかわいい!』と言っているのを見て、こういうことから建築に興味を持ってもらえたらいいなと思いました」(山口さん)

銀色の未来の家を作った中川伊勢ちゃん(チューリップ幼稚園)。「こういうイベントを通じて、子どもたちが街に愛着を持ってくれたらいいですね」とお父さまの貴志さん。

銀色の未来の家を作った中川伊勢ちゃん(チューリップ幼稚園)。「こういうイベントを通じて、子どもたちが街に愛着を持ってくれたらいいですね」とお父さまの貴志さん。

「幼稚園児の作品を並べるので、模型の精度をどの程度のものにするか悩みました」大倉和也さん(左 4年)。「実在の建物なので設計に苦労しましたが、やりがいも大きかったです」元安飛翔さん(右 4年)

「幼稚園児の作品を並べるので、模型の精度をどの程度のものにするか悩みました」大倉和也さん(左 4年)。「実在の建物なので設計に苦労しましたが、やりがいも大きかったです」元安飛翔さん(右 4年)

建築工学科の川上先生は「それぞれ計画や予定がある夏季休暇中にもかかわらず、プランニングから実施まで、皆で頑張って取り組んでくれました。授業でも経験したことがないことを一から企画して、準備から運営までやり遂げたことは、就職してからも役立つ有益な経験になったと思います」と話されていました。
川上ゼミの学生と幼稚園児が一緒につくり上げた広島の「みらいの街」。夢と希望の詰まったすてきな街が完成しました。学生たちにとって、自ら企画して展示台を製作したり、幼稚園児のユーモアあふれる作品を見たりした経験は、今後の勉強の良い刺激になったことでしょう。

建築工学科

川上ゼミ・研究室

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